学生でもできる遺跡の発掘アルバイト
大学2年のとき栃木県にある律令時代の遺跡の発掘のアルバイトをしていました。
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遺跡の発掘アルバイトの仕事ってどんな内容？
考古学の授業の一環として2週間、発掘作業のアルバイトを体験しました。
発掘したのは休耕田の下に埋まっている竪穴式の構造物です。
土を掘って出てきた土器などの破片を保管し、最後は測量器具を使って出土品や床の高さを記録するところまで経験しました。
遺跡の発掘アルバイトをやってみて・・・
発掘ときいて静かに刷毛を操る繊細な作業をイメージしていたのですが、予想に反して大味な作業でした。
ハンディサイズの移植ごてで土を掘り、箕（み。取手 のないチリトリのような形の掃除道具で幅70～80センチくらい）に土をまとめ、一輪手押し車で運び出すというやり方が基本でした。
頻繁に出土品が出るわ けではないので、「何が出てくるか」ということよりも、「ここまで掘りぬいた」という達成感の方がしだいに大きくなっていきました。
それでも、床面を境に土の色が変わったり、人面をかたどった土器が出てきたときは、歴史の証拠物件に触れられた喜びを実感できました。
授業の受講生みんなで、現場近くにある地元教育長さんのお宅をお借りして泊まり込みで作業しました。
お昼は指導教授が作ったトン汁を近くの古民家でいただいたり、地元の作業員さんがスイカを差し入れてくださったり、食事当番を組んで買い出しや自炊をしたりと、合宿のような日々でした。
連日、青空の下で肉体労働をしていたので、このときが人生で一番、健康的な体つきをしていたと思います。夏場だったので日差しが強く、長袖を着ていても背中が日焼けしブラ ジャーの跡がクッキリ残ったのが印象に残っています。
先生からは、アルバイト代を期間中の泊まり込み費用や食費にあてて、プラスマイナスゼロになる、と説明され、その時は何の疑問も持たなかったのですが今思えば、相当な費用を先生が自費で補てんして下さったのではないかという気がします。
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